過去ログ - 仕事を辞めた俺は超自然現象対策室に再就職した二章 -SS速報VIP

過去ログ - 仕事を辞めた俺は超自然現象対策室に再就職した二章

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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 00:58:14.15 ID:Z/u8UVBZ0
二章が出来たので投下させて頂きます。

第1章↓
ex14.vip2ch.com

詳しいストーリーは一章を読んでいただければご理解頂けると思います。
初心者な為、ご不便等どうかご容赦頂けると幸いです。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/13(月) 01:00:39.46 ID:/NjIUcPmO
待ってた。頑張って

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:03:48.10 ID:Z/u8UVBZ0
始める前に

＊今回は咲夜姉妹、妹の咲夜桜子視点の話となっております。
ご了承下さい。

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:07:59.70 ID:Z/u8UVBZ0
ーー7月。夏は益々その盛りへとむかう。

昼間こそ灼熱のような陽光が降り注ぎ、コンクリートを熱し、陽炎を生む。

だけど早朝ではそれとはまた異なり、暑さも幾分かマシで、微風も吹いて清々しい。

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:11:57.40 ID:Z/u8UVBZ0
「ーー桜子、お疲れさん。ほらよ」

一度屈伸して、家に入ろうとした時、玄関に立つ男からタオルが放られて来た。

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:15:24.66 ID:Z/u8UVBZ0
ーー私は現象を憎む。だから現象を許さないし、それらはどんなものであろうと封印されなければいけないんだ。

改めてその誓いを何度も言い聞かせた。気持ちが揺るがない様に、ブレない様に。

超自然現象、通称現象は人々に災いをもたらす。

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:18:27.39 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーあっ」
「ーーあんた…」

唖然、呆然。

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:22:08.79 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーおはよ、お姉」
「ーー桜子、おはよう」

長い、長いテーブルと、そこに並べられる幾つもの椅子。

9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:25:34.17 ID:Z/u8UVBZ0
時間は流れる。

気付けばもう午前中の授業は終わり、昼休みになった。

「ーーねえ桜子？夏休みどっか行かない？」

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:33:28.55 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーでさ、知ってる？桜子？」
「ーーえ？ごめんなさい… 聞いてなかった」
「桜子何か今日変だよ？大丈夫？」
「ごめん大丈夫…何の話？」

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:37:11.57 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーそれで、それはお蔵入りになっちゃったんだけど、それを納めたDVDがどういう訳か出回ったらしくて…」

「らしいよー。それでDVDが自分のところに回ってきたら、それを絶対観なくちゃいけないんだって。じゃないと呪われるらしいよ。でも、ただ単に観ればいいわけじゃなくてーー」

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:40:43.22 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーよう桜子！帰るのか！？」

最悪だ。

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:43:40.49 ID:Z/u8UVBZ0
龍一が止めなかったら、私は呪符で化狸を消していただろう。

「ーーいやな、俺は駄目だって言ったんだけどな。聞かなくて」
「あら龍一様照れなくてもいいのよ？デートしたかったんでしょ？」

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:47:09.08 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーおかえりなさい。桜子」
「お姉…ただいま」

学校で少し気分を持ち直したのに、また最悪のどん底に落ちる。

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:49:48.81 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーそれ、実は私も聞いたの。今日、友達から。学校に回って来てるらしいって言ってた」

お姉の仕事部屋で、私は本部から入った依頼内容を聞く。

「ーー本当に？それでは、その噂が本当なら早急に調査を始めないといけない…」

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:53:02.39 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーなるほど。呪いのビデオならぬ、呪いのDVDか。
やけに現代風になったな」

あれから夕食を置き、私達は龍一を加えて三人で案を出し合う。

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:55:52.67 ID:Z/u8UVBZ0
閑話休題。

「ーー何かで聞いた事があるな。
私を忘れないで。真実の愛、友情。
それがこの花の花言葉らしい。

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 01:59:04.53 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーああ、あの噂ね。いや、俺は3組のあいつから聞いたよ。
それより咲夜さん、今度の休みーー」

もう、うんざり。

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 02:01:49.83 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーそう…お疲れ様、桜子」

「そうか…ちなみに俺達もからきし駄目だった。すまん…お疲れさん」

結局最後の頼みも空振りとなり、私は虚しく帰宅した。

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 02:07:05.92 ID:Z/u8UVBZ0
「ーーうん。駄目だった… 迎え？ありがと」

本日は土曜。学校には部活動の生徒しかいない。
それでも私は部活に励む生徒達をターゲットに、こうして聞き込みに来た訳だけど。

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/13(月) 02:10:59.07 ID:Z/u8UVBZ0
助かった。

「ーー龍一、この人が噂について知ってるって」
「おー！マジか。悪い、聞かせてくれ」

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