438:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/19(日) 23:33:18.12 ID:dKSTB7MN0
「特に緑川君と影里さんは注意しなYO! ユートゥーは他のみんなと違ってハプニングに巻き込まれやすいポジションにいるからSA☆」
担任にクラスメイトの視線が一気に集まる。それは好奇の視線から好奇の視線、そして好奇の視線まで様々だった。
何故話を振ってきた担任が視線を向けられるのか。いや、視線を向けるのはまだしもどうして異物を見るような視線まであるのか。それが開人には疑問でしかなかった。
そうして開人が何の反応もせずにいると、代わりに隣の影里が静かに返事をする。
「ノープロブレムですよティーチャー。元々ウィーのところは人数が少ないのでワークがあんまり来ませんし、それにワーク自体が複数人で担当するようになってますから」
「まあ、そうなんだろうけどね。やっぱり先生の立場としても不安というか……」
「ワークをローリングしてくれるのはガバメントの偉い人たちなんですから、インパッスィブォーなワークをローリングしてきたりしませんよ」
「……そうね。それよりもローリングは間違ってるしなんでところどころ英語で喋ってるのかしらあなた」
影里の言葉に疑問を感じた担任は開人・影里の二人から目を逸らし、誰かに同意を求めるようにクラスメイトたちへ視線を動かす。
普段無愛想だと言ってもコミュニケーション能力が皆無というわけではなかったのだが、こうして必要な場面でふざけて話すことが判明したので周囲の影里に対する評価は最低となった。
成績は優秀で学年でもトップクラスなので学校という組織が下す評価で言うならば間違いなく優等生の部類なんだろうが——今回の件で影里の英語力の無さが露見してしまった。
なのでクラスでの影里に対する評判がたった今開人以下となってしまったのが現実である。
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