過去ログ - SS製作者総合スレ57
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/13(月) 21:35:51.51 ID:Md7hXdvro
>>46
もう駄目だ!

暴漢の振るう鉄パイプに、私は身をすくめて死を覚悟した ━━━━ その時である。

「お待ちっ!」

ドア蹴り開け、筋骨隆々の大男が部屋の中に飛び込んできた。吹き飛んだドアノブが暴漢の背中に勢い良く当たる。

暴漢は恐る々々振り返ると、その大男の姿に息を飲んだ。

身長は2メートル弱。常人の倍はあろうかという野太い腕。胸板はぶ厚く、鉄板でも仕込んでいるかのように角ばっている。

角刈りに青髭。その中央に開いた二つの穴からは、荒い鼻息がシューシューと勢い良く噴き出している。

「その子に手を出したら承知しないんだからねっ!」

だが何故だろうか? ぶ厚い唇から吐き出される言葉は、その体躯から連想されるイメージとは似ても似つかないオカマ言葉である。

カラリと、暴漢の手から鉄パイプが滑り落ちた。茫然と立ち竦むその様は、全てを諦めたかのようだった。

あのオカマのような大男相手に、ただの鉄パイプが何の役に立つというのか。

オカマは暴漢の手から武器が離れたのを好機とみなし、腰を落として床を蹴り

「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!」

両腕を前に突き出して猛然と暴漢に襲いかかったアーッ。



『大男→オカマ言葉→オカマのような→オカマ』みたいに、クッションを挟めば不自然じゃないよな? 謎の男じゃなくてすまんけど。


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