40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/14(火) 22:24:30.65 ID:CwrAkipH0
???「おい、気を付けろ。せっかくの豆腐が台無しになるところだったぞ」
穂乃果「す、すいません……」
私は慌てて頭を下げました。
???「……わかればいい」
何だか偉そうな人だな、と私は思いました。
しかし、そんなことはどうでもいい。
私は再度頭を下げると、その人の顔を見ることもせずに駆け出しました。
???「待て」
穂乃果「え?」
しかし、駆け出した私を、その人は呼び止めました。
???「……いい太陽を持っているな」
穂乃果「……太陽?」
振り返った私は、そこでようやくその人の姿を捉えました。
若い大人の男性で、手には料理に使うスチール製のボールを持っています。
不思議な人だな、と思っていると、その男の人は話を続けます。
男「俺の内なる太陽とは違う、周囲を明るく照らす……そんな力を感じさせる」
穂乃果「……えっと」
男「だが、その太陽も今は真っ暗な雲に覆われている……何かあったのか?」
男の人の言葉に、私は驚きました。
その男性は不思議な事に、出会ったばかりの私の胸の内を見抜いていました。
穂乃果「どうしてそれを……貴方は、一体……」
男「そんなことはどうでもいい。それより、お前の太陽を覆っている物の正体は何だ?」
その男の人は私の瞳を真っ直ぐ見ながら言いました。
普段なら、会って間もない人に自分の胸の内を話したりはしない。
なのに、気付けば私は震える唇を動かして、会って間もない男の人に胸の内を話していました。
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