98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/03(水) 22:59:35.51 ID:ayySVySV0
凛「今日もだめだったにぁ〜……」
ツバサさんの背を見送っていた私の後ろから、凛ちゃんの声が近づいてくるのが分かりました。
凛「もうだめなのかなぁ……?」
穂乃果「……ううん、そんな事ないよ凛ちゃん」
凛「え……穂乃果ちゃん、何かいい情報でも手に入れたの!?」
穂乃果「ううん、残念だけど」
凛「なんだぁ〜……」
穂乃果「でもね、私達の事を知って、一緒に探してくれるって言ってくれた人がいたよ!」
凛ちゃんに振り返りながら、私は言いました。
凛「ホント!?」
穂乃果「うん!海未ちゃんの為に頑張ってくれる人が、また一人増えたんだよ!」
私の嬉しさが伝わったのか、沈んでいた凛ちゃんの表情も次第に明るい笑顔へと変わっていく。
凛「いよぉーし!ならもっともぉーっと協力者を増やすにゃー!」
穂乃果「おーう!A-RISEを味方に付けた私達に怖いものはなぁい!」
凛「え!?それってどういう事なの、穂乃果ちゃん!?」
驚く凛ちゃんを置いて、私は一人チラシを真剣に配ることりちゃんの元へと駆け出しました。
落ち込んでいる暇なんてない。
今は一人でも多くの人に聞き込みをして、情報を集めないと。
弱気になりかけた自分に再度そう言い聞かせ、私は走る足に力を込めました。
その日は真っ暗になるまでチラシ配りを行いました。
あれから新たな情報を得ることはできなかったけど、それでも落ち込むことはなかった。
だって、今穂乃果達に出来ることが分かったから。
穂乃果(待っててね海未ちゃん……必ず、迎えに行くから)
見上げた夜空は真っ暗だったけど、そこには小さく輝く星の光が、確かにあった。
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