過去ログ - 元お嬢様「安価とコンマで大勝負」アフロ「クインテット!」(5スレ目です)
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960: ◆k9ih1s9J/w[saga]
2015/05/03(日) 12:54:54.62 ID:iLxc7wHo0
フェンスの隙間から敷地に入ると、蔦に覆われた廃工場が見付かった。

入口付近には人形の腕や脚、胴体などのパーツが散らばっている。

クリス「お化けじいさーん! いらっしゃいますかー!?」

マリン「お化けじーさーん!」

ヒレア「それ悪口じゃないの……?」

職人「こらぁガキどもぉ! 出て行け! さもなくばバラして人形の材料にしちゃるぞぉ!」

クリス「あっ、噂どおりです!」

職人「おや、逃げんのか? まさか客か?」

クリス「はい、お化けじいさんがここにいらっしゃると聞いてやってきました!」

ソピア「凄腕の人形職人と聞いてウベローゼンから……」

職人「……もしやお前さんら、オートマタか?」

ヒレア「いいえ。こっちの子だけ」

クリス「わたしです! いろいろあって首が取れちゃったので、直してもらいたいんです」

職人「ほう。……とりあえず上がりなさい」

ソピア「お邪魔します」


職人「これなら2日あれば十分直せるぞ」

クリス「よかったぁ……ぐらぐらして変な気分だったんです」

職人「しかしこれだけの年代物ながらほとんど破損が無いとは、大切に扱われてきたのだな」

ソピア「誰かのものじゃないみたいですよ」

職人「そうか……。放置していてもオートマタになるのか」

ヒレア「もしかしてあなた、オートマタを作っているの?」

職人「まだ一体も完成しておらんが。この数十年間、毎日語りかけ手入れしているが一向に兆候すら表れないのだ」

クリス「わたしが目を覚ました時ほこりまみれでしたよ。手入れしすぎるのもいけないかもしれません」

職人「……私が生きているうちに動き出してほしいんだ」

クリス「人間さんの寿命じゃ無理ですよ」

職人「私は……無機物に心を宿らせたいのだ。人は皆、人形は古臭い、機械の方が容易く制御でき便利だと言う」

職人「しかし、モンスターとして討伐対象になるオートマタと機械を比較すると、オートマタにはわずかな感情があるように、私には思えるのだ」

ソピア「クリスティさんはこの通り感情豊かですから、職人さんの説は正しかったことになりますね」

クリス「どうでしょう。商売の為に人間さんの真似をしているだけかもしれませんよ」

職人「寂しいことを言うんじゃない。人間だって自分が何者なのか分からなくなる時がある」


↓コンマ×2+50、クリスティとの交友度が上がる


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