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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/24(金) 00:14:04.15 ID:KTjkAWuAO
十一日目

早朝早々に例のオフィスビルからウォーターサーバーの予備を運び込んだ。今後は食料と遠出の時に運べる水筒を探す必要があるな。

サブ拠点はいろいろ考えたものの、ウォーターサーバーがあったオフィスビルにした。

四階建てでフロアがそれぞれ独立している。貴重な水が放置されてことを考えると、ゾンビを含め誰も立ち入っていないはずだからだ。

仕切りのパーテーションや、仮眠がとれる革張りのソファーもある。簡単な改装で済むのは大きい。

あえて言うなら窓を防げないから、明かりは使えないし、食料を準備しておく必要がある。

いざという時の為に、二階を拠点とした。出入り口が一つしかない以上、閉じこめられた時の脱出は窓しかないからだ。

簡単に改装した後、オフィスビルの周辺をガイドブックで確認する。事業所が多いエリアで、隠れた物資はあるだろうが、恐らく労力には見合わないだろう。

どうしたものかと考えていると、外から犬の鳴き声やうなり声が聞こえてきた。

静かに窓へ近寄って外を覗くと、のそのそ歩くゾンビに、野犬数頭が威嚇していた。

人が街から去り、そしてゾンビも弱ってきている。そこで街に出没するようになったのは野生動物だ。

ゾンビのように腐り、凶暴化する動物もいるが、耐性があるのかあまり見かけない。

その代わり、動物を喰おうとして近寄ったゾンビが、返り討ちにあい、倒される光景を目にすることは多い。

問題はそうやってゾンビ、つまり人間を襲ったことのある動物だ。普通の人間も、躊躇無く襲うようになる。それが怖い。

これで危険な野犬の群が、一つ生まれたことになる。

対抗策はある。野生の本能で火を恐れることには変わりはない。

オフィスの机と給湯室から、スプレーと使い捨てライターを探し出す。ご存知簡易火炎放射器だ。

ゾンビには使えないが、野犬程度の動物には十分効果はある。

しばらくはこれを持ち歩くことになるな。


十一日目終わり


しかしゾンビを喰わないのは腐ってるからなんだろうか


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