931:名無しNIPPER[saga]
2015/02/04(水) 23:14:41.97 ID:NU/OAWaV0
司書室にある資料の量は膨大で、そしてその一冊一冊が分厚い。
女騎士「まったく、いちいちくだらないことを、大げさにくどくどと書けるな」
しかし、その中身は女騎士からすれば、余分な肉がついた文章にしか見受けられなかった。それでなくても時間がない今、神の教えを一から聞いている余裕は、民にはないのだから。
女騎士「これは外れか」
聖イマキルペセに関する経典を棚にしまい、今度はこの宗教都市に関する歴史書を手にする。最初は、この都市に聖イマキルペセの神が舞い降りという長々しい文章に、更にへきえきとし始めたが、それ以降は通常通りこの都市の発展について綴られていた。
女騎士「……(これは)」
今回の件には関係あるかはわからないが、神はいつの日かくる崩壊の時に備え、それに対抗しうる者をその地に送ったという記載があった。
女騎士「…それが、メイドだったら気楽だったんだが」
人としての生命が弱まりが、ある意味では崩壊の時とも言えなくはない。メイドの魔法に効果があれば、対抗しうる者として聖女として扱われたのでは、そんな想像を女騎士はした。
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