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965:名無しNIPPER[saga]
2015/02/06(金) 21:29:33.28 ID:WvGKwOeL0
百六日目

帰る前に子供達に会い、今後ここの人間達に従い、畑仕事に従事するよう伝えた。一人に、俺は残らないのかと聞かれて、ここ以外も安全にする仕事があるからなと答えておく。

佐原もミュータント研究のために置いておくつもりだったが、アリスが怖いっす。嫌っす。俺も行くっすと駄々をこねられたため、一緒に戻ることになった。まぁ、貴重な戦力になる一人だから、問題はない。

拠点に戻り、今後のことを相談しあう。ガーデニングショップの資材回収も、軽トラを使い程の重量のある建材の運搬がメインになっているので、これは明日にでも終わらせるが、それ以降についてだ。

もちろん話題に上がったのは、ブラインドの今後についてだ。これから、商業区あるいは都市中央エリアを探索する際、障害になることは目に見えている。確かに、うまく利用すればゾンビの数を削ってくれる特殊な存在ではあるが、それを利用し続けるのは非常に危ない。

ブラインドについては、一之瀬が濃硫酸を回収しているとのことだった。一つしかない貴重品だが、身体が溶ければあの迷彩能力も失われるかもしれない。それを試す価値はありそうだ。

ひとまずブラインドについては、俺が探索し、濃硫酸を浴びせた後、井門と佐原の二人で仕留める方向で、一之瀬と山中さんで戦闘時の音で寄ってくるゾンビを処理するバックアップ役を担ってもらう。危険度が高いのはいつも通りだが、5人がかりで戦えるようになり、以前山中さんと二人でやっていた時の苦労を思うと、その分俺は気楽さを感じていた。

ブラインドの掃討が終わった後は、本格的に都市の奪回に動くことになる。それこそ何万というゾンビを処理することになるが、できれば冬のうちに終わらせたい。大量の死体は、下手な伝染病を発生しかねないからな。

都市の奪回が終わったら、その後のことはあまり考えていない。理想ではここが安定して、人が集まるようになり、文明が取り戻せるような場所になったとすれば、俺がここにいる理由は、あまりないだろう。

……、そうだな、俺は放浪者。当てもなく生きるためにさまよう者、ならまた新たな場所に赴いて、一つずつ都市を開放していくのも、面白いだろう。

どうなるかは、まぁ、本当にここがどうなるか次第ではあるけれどな。


百六日目終わり。


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