22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:54:06.54 ID:Sc7juh7n0
――古谷と大室が、キスをしていた。
小鳥のような可愛い接吻ではない。お互いを貪り求め合うような、深い深い口吻だった。
「…………」
「あ、ああ、すまん。つい思い出してしまって」
どうやら無意識に、自分の指を唇に当てていたらしい。はしたないところを松本に見られてしまった。恥ずかしい。
私でさえこうなのだ。松本は、あれを見てどう思ったのだろうか。彼女も、想像してしまったのだろうか。
誰かと、口吻をするところを。
だとしたら、その相手は誰だろうか。
もしそれが、私ならば。
「…………」
「な、何を突然言い出しているんだ松本、べ、べべ別に私はキスがしたかったわけじゃないぞ!」
かーっと顔が熱くなるのを感じた。どうして、松本に私の考えていることがわかったのか。
そんなに物欲しそうな顔をしていたのだろうか。
「…………」
う、嘘ですねってどういうことだ。ああ、何故近づいてくるんだ、松本よ。
どうしても目は、彼女の唇に奪われてしまう。違うんだ、私は決してやましいことなど――
「…………」
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