過去ログ - オッツダルヴァ「問おう。貴様が私のマスターか?」 凛「……」
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511: ◆x7JZyt0a6.[saga]
2014/12/22(月) 21:19:43.92 ID:wqFxzGA8O

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[衛宮邸/地下施設]


大河「……逝ったのか、ウィン・D・ファンション」


誰もいなくなった地下施設で、藤村大河――本名レミル・フォートナーは、かつての上司が駆っていたACを見上げている。

もはや使い手すらいなくなり、ひっそりと静かに眠っている機体は、もう稼働することもない。


大河「元より私に、魔術師としての力量はなかったが……喚ばれたのなら、そうするしかなかったのだ。悪く思うなよ」


衛宮切嗣が遺した書籍の中に、サーヴァントを召喚し聖杯戦争に参加する方法を見つけ、彼女はそれを試した。

それによって喚ばれたのが、ウィン・D・ファンションだった。

しかし、マスターとしての未熟さ故か、ウィン・Dが現界できる時間は限られていた。

その残りの時間を、レミルは己の心に従って行動するよう令呪を以て命じた。

それは、彼女のサーヴァントが人道に反しないであろうという、確固たる確信を持っての判断だった。


大河「……士郎、後はお前が生き残れ」


暗がりの地下施設を、レミルは更に奥へと進んだ。

その昔、まだ人の営みがあった世界に――。



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