過去ログ - オッツダルヴァ「問おう。貴様が私のマスターか?」 凛「……」
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535: ◆x7JZyt0a6.[saga]
2015/01/08(木) 16:05:47.34 ID:TFvHttQnO

オッツダルヴァ「お前達……無事か」

凛「アーチャー! あんた、まさかあたし達を庇って……」

オッツダルヴァ「……私のことは……いい。それより、そこの男は実に情けない有り様だが……」

士郎「……ぐっ、お前も人の事言えた身かよ……自分のくせに……」

オッツダルヴァ「ああ……そうだな。貴様に言われるのは……実に腹立たしいが、何より自分のことだ。間違っては……いない」


直後、咳き込んだオッツダルヴァの口から血が吐き出され、その場に膝をつき、倒れ込む。


凛「アーチャー!!」

オッツダルヴァ「……凛。最後に……お前に、頼みがある」


左腕がひしゃげた士郎に視線を向け、オッツダルヴァは自らの左腕を突き出した。


オッツダルヴァ「……私の腕を、そいつに使え」

凛「え……!?」

士郎「な……今、何て……」

オッツダルヴァ「早くしろ……っ、敵は直ぐに来る。私の命も……もう長くは保たん。消え去る前に、やってみせろ……!」

凛「む、無茶よ! サーヴァントの肉体の一部を生身の人間に繋ぐなんて、聞いたこともないわ!」

オッツダルヴァ「できるさ……少なくとも、私とその男なら、既に……」


何かを言いかけて、オッツダルヴァの意識は消えた。

うなだれて動かない彼に、凛は呼び掛け続けたが、反応が現れることはなかった。


凛「…………」


こうしている間にも、敵は近いうちにやってくる。

先程、辺りを照らしたあの眩い光は、間違いなく敵の攻撃だろう。

それから自分達の命を守ってくれたオッツダルヴァの行動を、無駄にするわけにはいかなかった。


士郎「遠坂……」

凛「……やるわよ、衛宮君。いいわね?」

士郎「……ああ、頼む」


凛は、オッツダルヴァと士郎の左腕を見やる。

精神を集中させ、術式の施行に取り掛かった。



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