過去ログ - オッツダルヴァ「問おう。貴様が私のマスターか?」 凛「……」
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541: ◆x7JZyt0a6.[saga]
2015/02/19(木) 19:31:00.93 ID:38SQmJF5O

財団『やはり、生きていたとはね。かなり正確に狙ったはずなんだけど』

凛「!! その声……!」



凛と士郎、二人の耳に聞き覚えのある声が伝わる。



財団『どうやら、今の攻撃で君のサーヴァントは退場したらしい。ということは……そうか、やっぱり君が最後に残ったか。衛宮士郎』

士郎「な……何だと?」

財団『おめでとう。聖杯戦争の監督者として、君の勝利を祝福しよう。本来なら、勝ち残った君には然るべき聖杯が与えられるはずなんだけど……』



二人のいる場所から数百メートル先、淡く光る6つの光の球が、不思議な挙動で浮遊している。

その光景は、先ほど士郎が瓦礫に潰される直前、目にしたものと酷似していた。



財団『残念ながら、君が望むような聖杯はここにはない。だから僕達が、“器”と引き換えに呼び覚ましたのさ。そう、この≪タワー≫こそが、聖杯そのものだ』

凛「タワー……?」

士郎「!! 遠坂、アレ見てみろ!」



士郎が指差した方角に、天高くそびえ立つ巨塔が見える。

細部まではぼんやりとしか見えないが、タワーの存在自体は肉眼でもはっきりと視認できる。



凛「あ……あれが、あんなものが、聖杯だって言うの……?」

財団『さあ、話が終わったところで、そろそろいいかな? 早くしないと、今度こそ本当に死ぬよ』

士郎「くそっ……! フィオナ、ホワイト・グリントのハッチを開けてくれ!」



まだ残る左腕の痛みを堪えながら、士郎は静止した白いネクストへ向かい駆け出した。




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