過去ログ - オッツダルヴァ「問おう。貴様が私のマスターか?」 凛「……」
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549: ◆x7JZyt0a6.[saga]
2015/03/28(土) 19:07:36.63 ID:dbGPfEa5O


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士郎「……ッ、はぁッ……」

フィオナ『目標……全て撃破しました』



機体損傷80パーセント、満身創痍の状態だが、士郎は全てのソルディオスを破壊した。

初のネクスト操縦、初の実戦という条件下で生き残れたのは、普通なら奇跡としか言いようがない。



士郎「ぅあっ……」

フィオナ『士郎、身体は……』



しかしながら、当の本人の状態は、実に痛ましいものだった。

無理な操縦を継続したせいで、体内からは多量の血液が失われ、頭脳には莫大な精神負荷がかかっていたのだ。



フィオナ『もう休んでください。今すぐこの場を離脱しましょう』

士郎「ああ……」



士郎が、ホワイト・グリントを動かそうと身を起こしたその時、



財団『まさか、本当に勝つとはね。ただの人間とは、到底思えないよ』

士郎「ッ……! お前……」

財団『まだまだ面白いものは用意してある。特に“彼女”は、君に戦ってもらうのが一番良いかもね』

士郎「……?」



その言葉の意味を、士郎はまだこの時理解してはいなかった。

恐らくは、知らない方が今の士郎にとっては良いのかもしれない。

だがいずれ、彼は自らの進む道に「答え」を出さなければならない。

親愛なる者を手にかけるか、それとも世界の、人類の破滅か――。

いずれにしても、一人の少年が背負うには、重すぎる選択だった。



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