過去ログ - オッツダルヴァ「問おう。貴様が私のマスターか?」 凛「……」
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◆x7JZyt0a6.
[saga]
2015/03/28(土) 19:07:36.63 ID:dbGPfEa5O
――――――――――
士郎「……ッ、はぁッ……」
フィオナ『目標……全て撃破しました』
機体損傷80パーセント、満身創痍の状態だが、士郎は全てのソルディオスを破壊した。
初のネクスト操縦、初の実戦という条件下で生き残れたのは、普通なら奇跡としか言いようがない。
士郎「ぅあっ……」
フィオナ『士郎、身体は……』
しかしながら、当の本人の状態は、実に痛ましいものだった。
無理な操縦を継続したせいで、体内からは多量の血液が失われ、頭脳には莫大な精神負荷がかかっていたのだ。
フィオナ『もう休んでください。今すぐこの場を離脱しましょう』
士郎「ああ……」
士郎が、ホワイト・グリントを動かそうと身を起こしたその時、
財団『まさか、本当に勝つとはね。ただの人間とは、到底思えないよ』
士郎「ッ……! お前……」
財団『まだまだ面白いものは用意してある。特に“彼女”は、君に戦ってもらうのが一番良いかもね』
士郎「……?」
その言葉の意味を、士郎はまだこの時理解してはいなかった。
恐らくは、知らない方が今の士郎にとっては良いのかもしれない。
だがいずれ、彼は自らの進む道に「答え」を出さなければならない。
親愛なる者を手にかけるか、それとも世界の、人類の破滅か――。
いずれにしても、一人の少年が背負うには、重すぎる選択だった。
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