過去ログ - オッツダルヴァ「問おう。貴様が私のマスターか?」 凛「……」
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◆x7JZyt0a6.
[saga]
2015/04/09(木) 18:36:57.31 ID:seT3TMqFO
財団『素晴らしい、全く驚異的だ』
若干の静寂を取り戻した廃墟に、あの忌々しい声が響いた。
先の戦闘で肉体に負荷がかかりすぎたため、士郎は重々しく口を開く。
士郎「……っ、お前……一体、何が目的だ?」
財団『何故、僕が聖杯を解き放ったのか。人間の可能性を知り、情報を集めるためだ』
士郎「……? 何を、言ってる……」
財団『人間に、可能性など存在しない。それを証明してみせる』
話の意味を全く理解できない士郎。
だがあえて、確認の意味を込めて聞いてみた。
士郎「……お前は、人間じゃないのか」
財団『人間だよ、昔はね』
士郎「昔は……?」
財団『“彼女”もかつてはそうだった。ついこの前までは、ね』
僅かな間を置いて、コックピット内にアラームが鳴り響いた。
モニターに「Unknown」の表示がされたポインタが、急速に自機へ接近しているのがわかる。
財団『この世界も大分片付いてきた。もうめぼしいやつは残ってないと思うよ、君以外は』
士郎「何……?」
財団『そして、ここでこれから君も死ぬ』
士郎が見たのは、周囲を旋回する5枚のプレート状のユニットに守られる様にして浮遊する、人型の兵器――。
士郎「な、何なんだアレは……」
LiV(Lady in Vortex)――。
間桐桜の元の肉体と人格を消去、意識のみを電子化した、兵器としてのプログラムを組み込まれた狂気の産物。
それが、士郎の前に立ちふさがる。
財団『神様は間違えてる。世界を破滅させるのは、人間自身だ』
目の前にいる敵が、かつて間桐桜と呼ばれた人間の成れの果ての姿だということを、士郎は知らない。
士郎「……(桜……お前なのか、もしかして……)」
ライフルの照準をLiVに合わせ、ホワイト・グリントは加速する。
彼の、士郎の選択は既に決まっていたのだとしたら、それに間違いはなかったはずである。
少なくとも、それが彼の出した「答え」に殉ずる行為なのだから……。
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