過去ログ - 一夏「こんな世界だったから、俺は呼ばれたのかもな」
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592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:14:29.24 ID:zXTz38eJ0

ラウラは何も言えなかった。

それどころか、睨みつけるクラリッサを見る事すら出来なかった。

クラリッサが、本人の言った通りだった事は知っていた。

一夏と戦う理由も、絶対に止められない事も、既に分かってしまっていた。

それでも、クラリッサを止めたかった、止まって欲しかった。

小さな肩を震わせ、わすがに嗚咽がもれるラウラをしばらく見つめたクラリッサは振り返った。

そして一度も振り向く事なく、淡々としつつも、どこか浮かれている様な足取りで歩いて行った。

一人残されたラウラは、己の無力さを噛み締めていた。

ラウラ「止められなかった………止めなければ………いけなかったのにッ…………」

ラウラ「一夏と……クラリッサを………戦わせてしまった………!!」

ガンッ………

ラウラ「私のせいだ………私が『こう』させてしまったんだ………」

ラウラ「もしも………もしもどちらかが死んでしまったら………」

ラウラ「私が……殺したんだッ………!!」

グッ………

ラウラ「必ず止める………止めなければならない………私が………」

ラウラ「どんな事をしてでも……必ず………!!」


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