116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 20:28:52.63 ID:UgVGW/fno
ふぅっ、と吐息を漏らす。
街頭に照らされて、白い靄がふわっと広がる。
まだ冬なんだなって、そんなことを思う。
絵里ちゃんたちが卒業して、もう春も近い。
だというのに私の春はとても遠くにあるように感じられた。
独り、真っ暗な夜道を行く。
虫の音がまばらに聞こえる以外にほとんど音がしなくて、星の光も今日は見えない。
さっきまではあんなにあった街灯もいつの間にかなくなっていた。
「…少し、走りすぎちゃったかな」
なんとなく、ここが夢の中ということは理解ができた。
そして、この夢は私の現状の映しだってことも。
あの時、ラブライブへの出場を決めるか否かという重要な時期。
頑張りすぎて倒れてしまった自分。
あの時に見た夢のそれと似ているような気がする。
自分の限界を見極められずに走り続けてしまった結果。
137Res/60.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。