過去ログ - 並木芽衣子「ハネウマトラベラー」
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2014/10/19(日) 00:07:03.48 ID:aWEmjqyP0
 「へー。芽衣子のプロデューサーさんって、優しくて男らしいね!」 
  
 「・・・そうですか?」 
  
 「そうですよ!特に、莫大な修理費用が掛かるかもしれない作業を二つ返事で頼むなんて、普通の人にはなかなか出来ませんって!」 
  
 美世ちゃんの言葉に私も大きくうなずく。 
 私の大切な人が、こうやって他の人に認められるのは自分が褒められるよりもうれしい! 
  
 「いや。俺はふざけた詐欺師の思い通りになるのが気に食わなかっただけで、別に褒められる程の事では・・・。」 
  
 「それならもっと凄い!今のプロデューサーさんは、あたしのプロデューサーの次にかっこいいですよっ!」 
  
 「・・・ど、どうも・・・。」 
  
 「プロデューサー、どうしたの?褒めてもらえたのに嬉しくないの?」 
  
 「まぁ、嬉しい事は嬉しいんだが・・・。後輩の次では手放しで喜ベない。」 
  
 「ふふっ♪じゃあ、もっと頑張らないとだね!」 
  
 「ああ、そうだな。さて、大分話はそれましたが、修理をお願いします。」 
  
 「はい、やっておきますね!」 
  
 「あ、待って!私も手伝うっ!」 
  
 「え?」 
  
 「芽衣子?」 
  
 「自分の愛車だもん、自分で面倒を見たいよ。お願い、美世ちゃんっ!」 
  
 そう言って、美世ちゃんに頭を下げる。 
 なにより、誰かにお仕事を任せて自分だけが楽するなんて絶対におかしいと思うから! 
  
 「そういうことなら喜んで!でも、あたしは厳しいですよ?」 
  
 「頑張るよっ!」 
  
 「よろしい、しっかりついて来てね!」 
  
 「うんっ!」 
  
 「ありがとうございます、美世さん。俺も出来る事は・・・いや、どんな事でも手伝わさせて貰います。いつでも声をかけて下さい。」 
  
 「・・・どんな事でも?それって、パーツの調達でも大丈夫ですか?」 
  
 「ええ、勿論です。違法なパーツ以外なら何でも揃えてみせます!」 
  
 「・・・んー。ちょっと待ってて下さいね!」 
  
 そう言うと、美世ちゃんはガレージの中に置いてあったバイク雑誌を片手に、何かのメモを書き始めた。 
  
 そんな彼女の姿は心なしか楽しそう。やっぱり、大好きなことをしている時ってみんな同じように楽しくて仕方ないんだろうなぁ。 
  
 「お待たせしました!これに書いてあるのをお願いします!」 
  
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