過去ログ - 並木芽衣子「ハネウマトラベラー」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/19(日) 00:53:21.59 ID:aWEmjqyP0
・・・それから一週間ほど経ったある日。

「美世ちゃ〜ん、次は何をすればいいの?」

あの日から、私は美世ちゃんの指導の元、自分の愛車を修理していた。
もちろん、お互いにお稽古やお仕事があるから集まるのは夜遅くだったけれど、美世ちゃんの的確な指導で順調に進んでいた。

今日はお互いのオフが重なったこともあり、朝から作業を進めている。

「・・・うーん。じゃあ、スパナ取って来て下さい!」

「えっと・・・。これでいい?」

「はい。・・・よいしょっと!」

「・・・はぁ。結局、美世ちゃんにほとんど任せきりになっちゃったね。」

実際、私は部品を運んだり、ごみを片づけたり、美世ちゃんの御夜食を作ったりと修理とは全く関係のない事ばかりをしていた。

「そんなことないですよ。一人で作業するよりも楽ですし、結構助かってます。」

「うーん、でもなぁ・・・。」

「あ!芽衣子さん。ガレージ奥からブレーキパット持ってきてもらえます?あたし、ちょっと手が離せなくて・・・。」

「うん、わかった!」

とは言え、一番大事なのは美世ちゃんの作業をやりやすくすること。
雑務ばっかりで役に立っているのかはやっぱり疑問だけど、今私にできることを全力でやらなくちゃ!

「・・・えっと、プロデューサーが持ってきてくれた部品はこの辺に置いてあるはずだから・・・。」

ガレージの隅で山積みになった部品の中から目的の物を探し始める。
普段のお仕事もあるはずなのに約束通り二日で部品を集めてくるなんて、すごいと思う。

最初はお仕事がおろそかになるんじゃないかって心配したけれど、実際は全然そんな事なくて、ちょっとでもプロデューサーを疑った自分が恥ずかしい。

「あ、これかな?ブレーキパットって書いてあるし、多分あってるよね?」

「芽衣子さーん!ついでにミラーもお願いしまーす!!」

「はーい!ミラー、ミラー・・・あった!」

今度は部品の山からミラーと書かれた箱を持ち上げる。
目的の品はすぐに見つかり、急いで美世ちゃんの元へと戻る。



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