過去ログ - 提督「艦娘と協力する」矢矧「嫌いじゃないわ」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/15(水) 05:21:59.44 ID:M8wO86jdo
――悪い夢、だと思った。
そう思わずにはいられなかった。

「助けて、たすけ、ぇ、ぁ、ぁあああ!!!」

聞こえるのは悲鳴と嘲笑。

「ハハハ。ウデガチギレタゾ」

視界に映るのは仲間が玩具の様に嬲られる姿ばかり。

「いやだ、死にたくない、死にたぐ、がっ、あ、あ、ああぁ……」

ある者は腕を千切られ、ある者は頭を鷲掴みにされ砲口を口内へと突っ込まれている。

「オマエタチハホントウニヨワイ。ヨワイ、ヨワイ……」

そうだ……。私達は弱い。
弱いから負けた。
弱いから今までだって負け続けた。
弱いから仲間がこんな悲惨な目に遭う。
弱いから目の前で姉妹が二人も殺された。
弱いから私自身も両腕を折られ片目を抉られた。
弱いから、弱いから、弱いから……


敵に首を捕まれ持ち上げられ、全く力の入らない腕がだらんと下に落ちる。
僅かに片目を開けて見れば愉しげに嗤う深海棲艦の顔が映った。
抵抗する力はない。気力だって残ってはいない。

首を掴む力が徐々に強くなっていくのを感じ、私は全てを諦め落ちていく意識と共に目を閉じようとした――


その時だった。


「――戦闘、開始」


悪夢の中で
静かに響く人間の声が聞こえて。
私はその意識を手放した。


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