過去ログ - マオウシステム
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130: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/23(木) 05:17:57.34 ID:Eo9sGdcFo
―裏通り―

ノーブル「先程の魔獣は周囲の物を何でも食らう大食い系だったけれど…」

帝王「今度の魔獣は、何でもかんでも取り込んでやがる」

ヤスカル「まるででっかいハリネズミッスね。コイツ今、全長どのくらいなんッスか……」

帝王「測りたくも想像したくも無ぇよ」

ノーブル「でも……これだけの脅威を前にしても、君達は退かないんだね。……その理由を聞かせて貰えるかい?」


帝王「何を今更言ってんだ」

ヤスカル「ッスよ」

帝王「俺は帝王だ。敵に恐れをなして逃げるなんて、格好悪ぃ真似は出来ねぇんだよ」

ヤスカル「同じく、あっしは帝王様の部下ッスからね。帝王様の顔に泥は塗れませんや」

ノーブル「なるほど…うん。形は違えど、君達は立派な勇者だ。元勇者にして魔王の私が保証しよう」


帝王「何を今生の別れみてぇにしんみりしながら言ってんだよ…俺達はまだ死なねぇぞ。こんな怪我だがよ」

ノーブル「大丈夫…君達は死なないよ。勇者が三人も居て負ける道理は無いだろう?」

帝王「ははっ、違い無ぇ」

ノーブル「さて、勇者ヤスカル…キミに頼みがある」

ヤスカル「何ッスか?」

ノーブル「キミの身体を少しの間だけ貸してくれないか?」

ヤスカル「あぁ………成る程、そんな事も出来るんッスね」

帝王「おいおい…そんな奥の手があるんなら出し惜しみしてんじゃねぇよ」

ノーブル「出し惜しみするからこその奥の手だろう?…さて」

ヤスカル「行くッスか」


ノーブル「勇者ノーブルの」

ヤスカル「復帰戦に!」


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