161: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/26(日) 00:51:28.67 ID:Q2cBd61Eo
―星天の柱 中心部―
勇者「俺は…このシステムの事も、国王様の考えも理解出来ました…でも、賛同は出来なかった」
最終魔王「……」
勇者「皆が目の前の困難から目を逸らし、偽りの敵を据える事で手を握って居た…それは、何かが間違っていると思ったんです」
最終魔王「………例え間違いであろうと…間違いと判っていても、それしか手は無かったのだ」
勇者「いいえ、ありました」
最終魔王「…言わんとする事は判る…だが、皆が皆お主のように強くは無い。所詮それは机上の空論でしか…」
突如 星天の柱が揺れだした
帝王「な、何だぁ!?」
最終魔王「………不味い…魔獣という媒体を失ったが故に、魔力と憎悪の感情が……渦を巻き、一箇所に集まろうとしておる…」
ヤスカル「集まったら…どうなるんス……か?」
最終魔王「………」
帝王「言えねぇ程酷い事になるって事かよ…!」
カライモン「はてさて…これは対話どころの問題では御座いませんね。如何いたしましょう」
最終魔王「古狸めが…こうなる事を予期して、あれを揃えておいたのだろうに」
カライモン「予期ではなく想定に御座います、はい。勿論、使わずに済めば良かったとも思っておりますので、その点はお間違え無く」
最終魔王「…まぁ良い、魔力と憎悪の流れは儂が引き受ける。勇者よ…何から何までお主に押し付けてすまない。後は頼むぞ」
最終魔王を中心に魔力と憎悪が渦を巻きはじめた
最終魔王は繭のような球体に包み込まれた
球体は脈動を始めた
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