38: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/19(日) 00:53:30.90 ID:oqeKQRyAo
勇者「君…」
エレル「な、何ですか…?」
勇者「いくら従姉妹とは言え、言って良い事と悪い事がある。エレナは死者だ…死者を冒涜するような発言は止めろ」
エレル「んー…冒涜しているのはどっちでしょうね」
勇者「………どういう意味だ?」
エレル「冒涜って言うのは、暴言を吐いたり話の種に使って鹹かったりする事ですか?エレナは、こういう事をされたら怒りますか?」
勇者「あぁ………いや、違うな………少なくとも、俺が知っているエレナならばそうは言わない。多分こう言うだろうな」
勇者&エレル「「ナイス一本!くぅーぅ、勇者くんをからかうのにそんな手があったかぁー!!」」
エレル「プッ……」
勇者「ハッ…ハハハハ」
エレル「それで…思うんですよね。エレナだったら、きっと自分に縛られて勇者さまが辛い思いをしてるのは我慢できないだろうって…」
勇者「………」
エレル「だから…何を以ってエレナへの冒涜とするかを考えたら、きっと今の勇者様のエレナへの気持ちが冒涜なんだと思います」
勇者「………だったら。だったら何故、そんなエレナがあんな最期を…あんな道を進んでしまったんだ。
少なくとも俺が知っているエレナは、あんな…魔族に堕ちるような人間では無かった」
エレル「逆に聞きますけど……勇者様は、何でエレナがあんな事になったと思います?」
勇者「………」
エレル「むしろ…別の意味で逆に。エレナがあんな事をするには、どんな理由付けが必要だと思います?」
勇者「それは………………」
エレル「可能性を見出してくれたのなら、今はそこまでで良いです。エレナを信じてくれている事も判りましたし」
勇者「…そこまで言うからには、君はあの時のエレナの気持ちが判っている…確信を持っているんだな」
エレル「えぇ、まぁ……それと、二つ良いですか?」
勇者「ん?何だ?」
エレル「一つ目、私の事は君ではなくエレルと呼んで下さい」
勇者「あ…あぁ、判った。気を付ける」
エレル「二つ目、これはまぁ…自分で振っておいて何ですが…私の事は、エレナと重ねるので無く…エレルと言う一人の女としてして見て下さい」
勇者「――――っ………」
勇者は不意打ちを受けた
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