47: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/19(日) 03:35:02.03 ID:oqeKQRyAo
―連合作戦室―
国王「前線を退かせたにも関わらず、一度ならず二度までもお主を戦に狩り出す事…この上無く遺憾に感じておる。すまぬ、勇者よ」
勇者「顔をお上げ下さい、王様。例え引退しようと、これは勇者に背負わされた責務…そう考えております。
それに…私個人としても思う所がありますので。苦には感じておりません」
国王「そうか…そう言って貰えるのは助かる」
帝王「んじゃ、そろそろ本題に入らせて貰うぜ?今回の作戦は…まず帝国軍が前衛になって」
伝達員「あの…いえ、それが…」
帝王「あぁん?話の腰を折るんじゃねぇよ」
伝達員「ですが…その………魔王軍からの要請がありまして……」
帝王「はぁぁっ!?何ふざけた事言ってんだ?敵からの要請なんざ聞く訳が無ぇだろ」
伝達員「それが……その…要請というのが……勇者様と魔王の一騎打ちなのです」
帝王「はぁっ!?」
帝王「―――つまり…戦いの主軸はあくまで勇者と魔王の一騎打ち。連合軍は、魔族の不意打ちに備えて防衛待機…そういう事だな?」
軍師「はい。そうなります」
帝王「馬鹿馬鹿しい…魔族の奴らが、そんな約束を律儀に守るとでも思ってんのか?」
勇者「正直、約束を守る保障は無いと思う。だが…もし本当に一騎打ちで決着を付けると言うのならば
無駄な血を流す事無く事態を収拾させられる。これは願っても居ない好機だと俺は思う」
帝王「………お前ぇ…思ってたより甘ちゃんだな。一人で魔王城の魔族を相手にする事になるかも知れねぇってのに、怖く無ぇのか?」
勇者「勿論恐ろしいさ。だが…一々恐怖に負けていたら、勇者は勤まらないからな。それと、甘いのでは無く理想が高いだけだ」
帝王「言うじゃねぇか…よし、俺もそれに乗ってやるぜ。他の国はどうだ?賛成か?反対か?」
公国代表「賛成です」
皇国代表「賛成します」
合衆国代表「ここで反対意見を出せる程良い案がありません」
帝王「んじゃぁ決まりだな」
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