55: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:06:30.26 ID:JPB5Xzmlo
―魔王の間―
魔王「勇者達よ…よくぞ此処まで辿り着いた
………と言っても、危ない罠を全て解除して途中の番人も撤退させていたんですから来れて当然なんですけどね」
ヤスカル「何なんすかあの魔王。やけに小さくて、ノリが軽くて…正直、どこかで見たような気持ち悪さが…」
魔王「ヤスさんって変な所で察しが良いですね。どうも帝王さまヤスさん、お久しぶりです。国境での戦闘以来ですね」
ヤスカル「ま…まさか、お前、勇者カイン!?」
帝王「違う、国王と一緒に居たヤツの方だ」
ヤスカル「へっ?」
魔王「はい、帝王さま大正解。賞品要ります?」
帝王「茶化してんじゃねぇよ。何で国王お付きのお前が……って聞いてやるべき所なんだろうが
生憎そういう駆け引きは趣味じゃ無ぇ。事情は知ってんだ、茶番はちゃっちゃと終わらせて本題に入ろうや」
魔王「………ですよねー」
勇者「帝王…それにヤスカル…どういう事だ?」
ヤスカル「え、えぇとですね…王宮に潜入失敗した時に助けてくれて、おまけにノーブルの指輪をくれたのがあの人なんです」
勇者「ノーブル様の指輪を…?」
魔王「はーいストップ、無駄話はそこまですよ。ちゃっちゃと消化試合を始めちゃいましょう」
勇者「………いや。何を急いているのかは知らないが、聞くべき事は沢山あるようだ。決着を付ける前に全てを語って貰おう」
魔王「本当…融通の利かない勇者さまですね。心配しなくても大丈夫ですよ、勇者さまが勝てば全部判るようになっていますから」
勇者「…良いだろう。ならば全力で行くぞ!!!」
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