58: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:10:22.94 ID:JPB5Xzmlo
勇者「どういう事だ」
ヤスカル「勇者様、さっきから同じ事しか言ってませんよ」
勇者「………」
帝王「まーぁ、しょうがねぇだろ。当事者だってのに大事な部分は誰も何も話さねーでここまで来ちまったんだもんなぁ」
ヤスカル「いつ帝王さまが喋ってしまうのか、内心ずっとヒヤヒヤしてましたよ」
帝王「はぁ?どう考えたってお前の方が口が軽いだろーが」
魔王「はいはい、無駄話はそこまでですよー。勇者様がいい加減置いてきぼりで拗ねちゃってますからー」
勇者「拗ねてなどいない!」
魔王「はいはい。さて、どこから話しましょうかね………とりあえず、最大の元凶であるノーブル様呼び出しちゃいましょうか」
ヤスカル「ほいきた」
ヤスカルはノーブルの指輪を使った
指輪からノーブルの映し出された
ノーブル「やぁ、皆久し振りだね。特に勇者君は、君の夢の中以来か…
いや、正直もう二度と直接会いはしないつもりだったんだけど…何かあったのかい?」
勇者「ノーブル様……貴方にお聞きしたい事があります。この新たな魔王めが、貴方の事を最大の元凶などと言っているのですが…」
ノーブル「…新たな魔王?ふむ…妙だね、どうもややこしい事態になっているようだ」
魔王「そのややこしい事態にしたのは他でも無い貴方なんですよ。良いから勇者様に事情を説明して下さいよね」
ノーブル「………いや、待ってくれたまえ。説明が必要なのはどこからどこまでだね?」
魔王「勇者様が魔王を倒した所からここに至るまでの全部です」
ノーブル「……………え?」
魔王「だから、全部です。察しが悪い勇者さまは、完全にスルーして何も知らずに此処まで来ちゃったんですから」
ノーブル「それは…また。という事は、何も知らないのにあんな事を言ってしまったのか…」
魔王「そっちの事情は知りませんが、そういった状況なので私からは最低限の事しか教えていません。説明をお願いします」
ノーブル「ふむ…なら手っ取り早い方法があるから、宝物庫へ行こう。宝物庫の鍵は持ってきているかい?」
帝王「おい、ヤス」
ヤスカル「はい、鍵ならこちらに」
魔王「えっ、ちょっ…待って下さいよ。何でそんな物持ってるんですか。宝物庫って!?あそこは………」
ノーブル「何か不都合でもあるのかい?」
魔王「えっ……いえ……むむ…行きましょう………か」
勇者「……俺はいい加減話の中に入っても良いのだろうか―――」
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