59: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:14:48.54 ID:JPB5Xzmlo
―魔王城宝物庫―
ノーブル「おかしいな…確かにこの辺りに置いたはずなのだけど…」
魔王「やっぱり、ノーブル様の口から伝えるのが一番筋が通ってると思うんですけどねー…」
帝王「まだ言ってるよこいつ…」
勇者「………」
帝王「どうした勇者、まだふてくされてんのか?」
勇者「いや、そうではなく…ただ、ここの間取りが……」
ノーブル「間取り?…そうだね…そう言えば大分配置が変わっているようだけど…」
魔王「……〜〜♪」
帝王「大方、現魔王が好き勝手変えたんじゃねぇのか?で…その時にうっかり大事な物を壊しちまったとか」
ノーブル「………」
魔王「………」
沈黙がその場を支配した
勇者「ん?…そうか、この間取りは俺の寝室と同じなのか。と言う事は…」
魔王「あっ、ちょっ…!待っ!!!」
勇者は机の上の石に触れた
石から何かの音が出始めた
魔王『………この声を聞いているという事は、私はもう魔王として勇者様に倒された後なんだと思います』
魔王『でも、貴方は貴方の行動を悔やまないで下さい。この結末は、私が望んだ結果でもあるいのだから―――』
勇者は音声を一時停止した
勇者「………」
帝王「………」
ヤスカル「………」
ノーブル「………」
勇者「まぁ…うん、確かにこれは隠したくもなるな」
帝王「仮面で隠れてる顔をわざわざ手で隠しながら、部屋の隅でのたうち回る魔王って、すっげぇレアな姿だな」
ヤスカル「したりげな雰囲気で残した遺言を、生きてる内に皆の前で聞かされるって…物凄い苦痛でしょうね」
魔王「うるさいですよ!良いから続き行って下さいよ!」
勇者は音声を再生した
魔王『………この声を聞いているという事は、私はもう魔王として勇者様に倒された後なんだと思います』
魔王『でも、貴方は貴方の行動を悔やまないで下さい。この結末は、私が望んだ結果でもあるいのだから―――』
勇者「あ、間違えた」
魔王「ぎにゃぁぁぁぁーーーー!!!!」
帝王「鬼だ…」
ヤスカル「鬼が居ますね」
ノーブル「ある意味魔王よりも恐ろしいね…おっと、静かにして。そろそろ本題に入ると思う」
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