64: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:25:57.30 ID:JPB5Xzmlo
勇者「ノーブル様…貴方は、自分が思っている程悪役を演じ切れては居ない」
魔王「私の場合、推測する以前に真相を知っていたからですけどね。それはもう少し後で種明かしします」
ノーブル「…では勇者君………何故そう思んだい?」
勇者「貴方は私の夢の中で言っていた…魔王に敗れてしまった…魔王に魂を囚われていた…と」
ノーブル「………」
勇者「その意味を知らなかったので、最初はこう思いました…戦いで魔王に倒され、無理矢理その魂を束縛されていたのだと
…しかし、真相を知った今なら判ります。あれは、このシステムに勝てなかった事を悔やんでいた…ずっと苦しみながら魔王を演じていたのだと」
魔王「鈍感な勇者様らしくないですねー…」
帝王「お前なぁ…こんなシリアスな場面で茶化してんじゃねぇよ」
魔王「だって、何か悔しいじゃないですか……ま、良いですよ。こっちはこれを見せてお株を上げますから、はいー皆さん注目」
魔王は記録の石を取り出した
勇者「…何だそれは?先ほどの物と同じ道具のようだが」
魔王「記録ですよ。エレナ本人が記録した物じゃありませんけど、エレナの記録です」
勇者「何っ!?」
ヤスカル「何ぃ?」
帝王「何…だと!?」
ノーブル「何でそんな物が…」
魔王「あ、やっぱりノーブル様気付いてなかったんですね。
これ、結構前から駐屯用資材の中に仕掛けてあった、隠し記録機なんですよ。多分仕掛けたのはノーブル様より前の魔王ですね」
ノーブル「…………」
魔王は音声を再生した
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