72: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:40:29.81 ID:JPB5Xzmlo
魔王「私の目的………それは、この仕組み…マオウシステムを壊す事です」
勇者「………………」
魔王「………………」
勇者「……………今、何て言った?」
魔王「私の目的は、マオウシステムを壊す事です」
勇者「…………可能なの…か?そんな事が」
魔王「はい、理論上は。ちゃんと裏も取ってありますし、伊達に王宮に潜り込んで研究してませんよ」
勇者「………―――ぁー……」
魔王「仕込みも済んでいますし、後は勇者様の協力があれば何とかなるんですが…逆に、勇者様が協力してくれないと、この計画は流れてしまいます」
勇者「…………少し、考えさせてくれ」
魔王「はい。まぁ…事が事なだけに、すぐ決めろって言うのも無理な話ですよね
第一…私がしてるしようとしている事は、必ずしも善と言える事ではない。むしろ、平和な世界を崩壊させる…悪と呼ぶ方が近い物ですから」
勇者「もし…俺がその誘いを断った場合、お前はどうする?」
魔王「勇者様を殺します。殺して奪った力を使って、完璧な魔王としてこの計画を完遂します」
勇者「………成る程…な。…うん、俺はお前の事が少し好きになったかも知れん」
魔王「な………なななな、何言ってるですかアナタ!今のは、そういう切り返しをするようなセリフじゃないでしょう!?」
勇者「いや、これで合っている」
魔王「………何自信満々に言ってるんですか…勇者様のくせに生意気です」
勇者「お前こそ…魔王のくせに生意気だ。……さて、皆も探している事だし、そろそろ帰るか」
魔王「そうですね…あまり二人っきりで居過ぎると、ペースを狂わされっ放―――」
突如 勇者の剣がひとりでに動き出した
勇者の剣の攻撃
クリティカルヒット! 勇者の剣は魔王の心臓を貫いた―――
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