10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 19:30:51.99 ID:3Pha7VASO
どれだけ日が経ったのだろうか。日に日に僕の心は得体の知れない何かに食い荒らされていく。それは食欲にも性欲にも睡眠欲にも近い類の欲求だった。僕はこの恐ろしい欲求を解消する方法を知っていた。
人間を喰らう。それだけで僕は1ヶ月はこの飢えを凌ぐことができる。ただ、僕は人間だ。グールではない。だから人間を喰うことは理性が許さない。ただ、本能は我がままに人肉を貪れと訴えかけてくる。
「落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて落ち着いて、僕は、落ち着いて、喰う、いや、食べたくない」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 19:52:50.93 ID:3Pha7VASO
限界だった。僕の本能は人を喰らえと常に訴え続け、僕の心はもう限界を迎えていた。おそらくこのままだと僕は周りの者を喰ってしまう。それだけは避けたかった。だから僕は決断する。
人を喰らうことをーーー
決心してからの行動は早かった。外に出るのは退院の日以来だろうか。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 20:09:46.46 ID:3Pha7VASO
口の中に広がる濃厚な甘み。とろけるように柔らかい食感。こんな美味しいものを今まで食べたことがない。体と心の渇望が一気に満たされていくような満足感を得た。
ぐちゃぐちゃ。ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃーーーー
気づいた時には残さず喰らい尽くしていた。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:13:05.30 ID:LePXv6VDO
最低だな光彦
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:47:09.51 ID:seZ8fhuVO
なんで「」の前に名前書かないの?
誰の台詞かわかりずらくて読む気おきない
もう少し他の作品読んで勉強した方がいいよ
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:56:11.97 ID:FwUgi6F+o
>>14
いや他にも普通にこういうSSあるから
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/18(土) 20:57:44.76 ID:MpPrALwDO
つーよくーつよ、あれぇ…?
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/19(日) 00:39:39.36 ID:y5P9Wq3io
>>14
釣りかな?
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/19(日) 15:00:57.65 ID:K/olQWsUO
僕は喰らい続けた。渇望に身を任せ、喰らい続けた。まるで幼い子供のように身を貪り、血を飲み、骨を舐める。食事に求めるものは何もない。それが人肉であれば生死を問わない。会社帰りのサラリーマン、化粧の厚い女子高生、腰の曲がった老婆に無垢な幼女。僕が貪り喰った彼らにある共通点は人間であるということだけだった。
側粕の子。それが僕の通称だった。まるで幼い子供が食事したかのように食べ散らかす。我儘に。好き放題に。好き勝手に喰らう。
僕は異端の存在だった。本来、グールの食事は月に一度だけでいい。にも関わらず僕は毎晩のように喰らい続けていた。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/19(日) 16:12:47.13 ID:K/olQWsUO
「さてと、帰りましょうかーーーふぎゃっ!」
瞬間だった。僕が構える間もありはしなかった。避けることもできなかった。グールになった僕の身体能力は常人を超越していた。拳銃だろうが刀剣だろうが僕の肌には傷一つつかないだろう。にも関わらず僕は弾き飛ばされていた。
最初、大型トラックでも突っ込んできたのかと思った。それほどの衝撃だった。
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