過去ログ - 上条「よう、また会ったな」食蜂「!?」
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8: ◆5qbT/UYHxu6q[saga]
2014/10/19(日) 00:11:04.77 ID:IxJd5BlM0
帰り道、私は考えていた

蜜蟻愛愉の件はもう片付いている。あの一件以来、『ストロビラ』が体に取り付けられたことも無い
今の私は特にそういった外部からの干渉は受けていない、ということだ
つまり、彼は本当に私のことを覚えていたことになる


食蜂「……そんなこと、ありえるのかしら」


暗闇の中で、私はポツリとつぶやいた
彼の脳は私のことを認識できないようになっている。それはもう、私の力をもってしても復元することは出来ない
それなのに、彼は私のことを覚えていた。細かくは記憶できていないようだが、それでも確信を持って『会った』と言えるくらいには覚えていた


食蜂「……私は、オカルトの類は一切信じないけどぉ」

食蜂「それでも、今日ばかりは神様に感謝しなきゃ」

食蜂「あの人がほんの少しでも長く私を覚えててくれて……」

食蜂「それだけで、私は幸せ……」


そう
あくまで今回はイレギュラーな事態だ
次会えば、いつもどおりに彼は私のことを忘れてしまうだろう
けれど、それでもいいのだ、今は
この小さな奇跡が起こっただけで、私は十分なのだから



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