過去ログ - 【ごちうさ童話】チノずきんちゃん
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11: ◆8GtO9Q8Y8U[saga]
2014/10/20(月) 23:02:51.03 ID:Wpbirk9f0
ココア「うう……ごめんなさい」
リゼ「一体なんで人を妹にするようなマネしているんだ」
ココア「私にはお姉ちゃんやお兄ちゃんはいても、妹がいなかったんです」
ココア「それで、可愛くて私を慕ってくれる妹が欲しくて……」
チノ「なんで病人のシャロさんまで巻き込んだりしたんですか」
ココア「シャロちゃんも千夜ちゃんも可愛かったし……何より、チノずきんちゃんが小さくて可愛くて、理想の妹だったから」
ココア「二人に手伝ってもらえれば、チノずきんちゃんをいっぱいモフモフできて、みんなまとめて妹にできるかなって……」
ココアオオカミさんは申し訳無さそうに話します。チノずきんちゃんは、諭すように言いました。
チノ「ココアオオカミさん。無理やり人を妹にしたところで、それは本当の妹とは言えません」
チノ「お姉ちゃんを想う気持ちだって、自分勝手に作り出したものでは意味がありません」
チノ「あなたがお姉ちゃんとして正しく振舞うことができれば、自然と本当の妹のように慕ってくれる心優しい人も出てくるはずです」
ココア「チノずきんちゃん……」
リゼ「全く……とりあえず、今後モフモフは一切禁止だな」
ココア「そ、そんな! ……うぅ……えぐっ。ごめんなさいぃ……」
ココアオオカミさんは告げられた罰に対する悲しみのあまり、思わず泣き出してしまいました。
ココアオオカミさんにとって、可愛いものをモフモフできないことは、それだけ辛いことだったのです。
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