過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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名無しNIPPER
[saga]
2015/05/12(火) 11:46:04.82 ID:txbrR/w30
――Tartarus-B066
上条「てか聞きたい事が腐る程あるんですけど」
ベイロープ「あ、ちょっと待っ――」
バリバリバリバリッ
ベイロープ「――と、何?」
上条「お、おぅ……」
上条(死人――亡者の群れを雷で一掃して、また俺達は歩き始める)
上条「聞きたい事は一杯あるんだけどさ、まずここはどこなんだ?あの世?冥界、って言うのか」
上条「オバケ――てか、死んだ人が出るのは何となく分かるけども、どう見てもここは夜の学校。しかも日本風だし?……や、海外の学校なんて知らないが」
上条「てか確か50階ちょいまでは誰とも遭遇しなかったのに、どういう理屈だろう?深度的な話か?」
ベイロープ「本当に一杯ね、えぇっと……まず、異界とか隠世、天国と地獄、日本じゃタカマガハラやニライカナイは知ってる?」
上条「概念だけは。全部『あの世』って括りなんだよな?」
ベイロープ「そうね。人が死んだらその魂が逝くとされている所であったり、神々が住まう地であったり」
ベイロープ「天国やアヴァロン、妖精王オベロンが住む”常若の国(ティル・ノ・ナーグ)”、浄土にエインヘリャル――勇敢な戦士の魂を集めたグラズヘイム」
ベイロープ「これらを仮に”楽園型冥府”と呼ぶとしましょうか」
ベイロープ「反対にタルタロスやコキュートス、ゲヘナやパンデモニウムにヘイヘイム。そっちは地獄型冥府ね」
ベイロープ「日本の『常世(とこよ)』、”常に変わらずの世界”は楽園型……けれど元々の原型は『常夜(とこよ)』――”常に夜の世界”」
ベイロープ「これは地獄型冥府から楽園型へ転じた例であり、ブッディストの史観が原始信仰と交わっ――」
ベイロープ「……」
上条「どったの?」
ベイロープ「……『知らない筈の知識を知ってる』、か。流石に数多くの魔術師が目指しただけはあるわね、これは」
ベイロープ「カダスへ旅だった愚者カーター。彼が何を求めたのかは理解出来なかったけれど……その代償は『知識』」
ベイロープ「賭けた命、失った正気程に対価が釣り合うとは思えない……まぁいいわ」
ベイロープ「で、多くの場合、それら『異界』は”ここではないどこか”に存在すると考えられてきたのよ。空の果て、海の向こう、地の底とかね」
ベイロープ「でも科学が発達して、人が行ける場所は格段に増えたし、足を運べないような所でも何があるのかは分かってしまった」
ベイロープ「空の果てには宇宙が広がり、海の向こうには別の大地が在り、地の底には個体のまま太陽の表面温度に等しい鉄があるだけ」
ベイロープ「”プレスター=ジョン(異邦より来たる十字教王)”は居ない、って分かっただけ進歩っちゃあ進歩かも知れないわね」
上条「すいません。全っ然わっかんないんですけど?」
ベイロープ「あぁゴメンなさい。えっと、結論から言えば『異界はある』のよ」
ベイロープ「天国であったり地獄であったり、妖精が住む国も、エルフやドワーフの隠れ里も存在はするのよ。それが――」
上条「……『龍脈の記憶』か?」
ベイロープ「そうね。そう考えた方が説明がつく事の多いの」
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