過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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896:名無しNIPPER[saga]
2015/06/09(火) 11:03:11.24 ID:41G8486T0
アルフレド「でもここは現実じゃない。龍脈から引っ張り出された記憶を基に構成されたBotだ。モシ”本物っぽく”見えるんだったら、それはただ単に術式が凄いだけだわな」

アルフレド「あー……アレだ、『スワンプマン』って知ってるか?思考実験の一つなんだけどさ」

アルフレド「男が沼地へ足を踏み入れた時、落雷が落ちました。男は絶命しますが、何かの化学反応が起きて泥から男と全く同じ組織、記憶を持つ沼男が生まれます」

アルフレド「彼は『あれ?俺なんでこんな所に居るんだろう?』と少し訝しがりながらも男の家へ帰宅し、服を着替えて眠り、翌朝には男の職場へ通勤するでしょう、ってヤツ」

アルフレド「上条さんはこの沼男――スワンプマンをどう位置づけるんですか?男とは別の存在?それとも意志を引き尽く存在とでも?」

アルフレド「あなたが出会って話した土御門元春センパイには魂があったのか、なかったのか、さぁどっちの料理ショ○?」

上条「……」

アルフレド「おっと!魂のあるなしを私に聞くのは止めてくださいね?あったという記憶も無数にあるし、なかったという記憶も同じだけあるんですから!」

アルフレド「ぶっちゃけ、ここに居るのは全員スワンプマンですよ。上条さんは意識を繋いでるから例外としても、他の全ての生き物は『似ているだけの何か』」

アルフレド「特に鳴護アリサなんてその最たるものでしょう?」

上条「アリサが?」

アルフレド「違和感、ありましたよね?現実に住み、あなたが話して触れ合った鳴護アリサと”アレ”は同じでしたか?」

アルフレド「違いますよね?そうじゃ、なかったですよね?ねぇ、上条さん?」

アルフレド「あたしが今、佐天涙子の外見と口調を真似してるのと同じく、”あれ”もまた龍脈から記憶を取り寄せて再生させているだけの――」

アルフレド「――言ってみればスワンプマンに過ぎないんですよ」

上条「……けどっ!」

アルフレド「『アリサだったらこんな事しない』って、何回思いました?一回?二回?それとももっと?」

上条「夢、なんだから仕方がな――」

アルフレド「の、割にはシャットアウラさん居ませんよねぇ?インデックスさんも、新しくお友達になったレッサーさん達もですか」

アルフレド「全部、自身の、都合の良いように、設定し、そして楽しんでいる」

アルフレド「上条さんのお友達のアリサさんって、そんな身勝手な方でしたっけ?」

上条「……」

アルフレド「えぇ分かってます分かってます。否定したいお気持ちは分かってますよ、所詮はNPCに過ぎないあたしが言うのもなんなんですがね、お察ししますよー」

アルフレド「でもですね、そういって上条さんが悩んでいる間にも地上ではグーグー寝こけている方々が居るって事、忘れてやしませんかー?」

上条「皆が」

アルフレド「ですです。だからどっちみちこの世界は終わらせる必要があるんですな、いやー辛い!ヒーローは辛いですねっ!」

上条「……どうすればいいんだ」

アルフレド「簡単じゃないですか、つーか今まで散々やって来たじゃないですか」

アルフレド「いつものよぉぉぉぉぉぉぉぉにいぃっ!あなたが為(し)て来たよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉにぃぃぃっ!」

アルフレド「すれば!いいんじゃ!ないですかねっ!」

上条「この、世界も?」

アルフレド「正しくは偽りのアリサを、ですね」

上条「……」


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