過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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921:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:48:13.77 ID:Qv/go5Sp0
上条「でも、どんなに嘘が上手くなっても、愛想笑いが得意になっても」

上条「辛い現実から逃げ回るのが癖になっちまっていてもだ」

上条「絶対に、嘘を吐いたり、誤魔化したり、逃げちゃいけないものが、あるんだ」

上条「……あぁ別に、それを『俺に嘘は言わないでくれー』みたいな、在り来たりの上っ面だけの言葉を掛けるつもりはねぇよ」

上条「そんな無責任な事、気軽に言ってていい事じゃない。つーかホイホイ言うような奴は逆に信用出来ない」

上条「そうじゃなくて、俺がアリサに分かって欲しい事は――」

上条「――『お前の好きなものから、逃げるな』って事だよ」

鳴護「逃げ、る……?」

上条「好き、なんだよな――”歌”?歌うのが、さ?」

上条「だったらさ、逃げないで、誤魔化さないで、アリサが好きな歌に正面から向き合おうぜ」

鳴護「でも、それはもう終わっ――」

上条「俺は……俺はアリサを応援してやりたいとは思ってるし、『助けてほしい』って言われたら助ける。それは絶対だ」

上条「アリサの友達、イン――佐天さんや初春さん、御坂に白井も多分なんだかんだ言いつつ、助けてくれると思うぜ?」

上条「特にアレだ。御坂なんかツンデレだから、文句言い言い駆けつけるんだよな、絶対」

鳴護「それは当麻君にだけだと思うけど……」

上条「……けど!厳しい事を言うようだけども!」

上条「俺なんかの力はちっぽけだし、応援するって言ったって大した事は出来ない」

上条「『能力』もそうだし、社会的にはどこまで行ってもただの学生――稼ぎもない扶養家族の身分だ」

上条「俺が持ってる全部を投げ打って――友達や学校、家族とか知り合い全てを切って、アリサ一人だけの力になるのは……」

上条「……出来ない、とは言わない。言わないが――それをしちゃダメだと思う」

上条「だから――そう、だからだ」

上条「アリサが最終的に、誰よりも親身になって、誰よりも一生懸命に、誰よりも長い間応援出来るのは――」

上条「……やっぱり『アリサ』自身なんだと思うよ」

上条「辛くて挫けそうになった時、何もかも嫌で投げしそうになった時、最終的に気張って支えてあげられるのは」

上条「他の誰でもなく、アリサ自身がしなければいけない事なんだ」

上条「だから、嘘を吐かないでほしい。自分の好きなものを否定しないでほしい」

鳴護「……」

上条「……俺は、アリサの歌が好きだよ。楽しそうに歌っているアリサも好きだ」


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