過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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930:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 11:25:28.75 ID:Qv/go5Sp0
――アドニスの園

上条「え?でもこいつ、龍脈の事とか教えてくれたぞ?アリサを助けるためにアドバイス、っつーか」

上条「……ま、結果的には全部ガン無視しちまったけどさ」

アルフレド「んー、カミやんさ。俺を信じてくれんのは嬉しいんだが、最初に言ったよな?」

アルフレド「『俺はお前達の敵』だってさ。フランスの駅の話、憶えてねーかい?」

上条「あぁ知ってる、けど。お前は俺が造り出した――」

アルフレド「そうそう。確かに俺はお前が造り上げた存在だな、だからこうして不格好な姿しか取れない」

アルフレド「だがねー、カミやん。カミやんには言ってなかったけど、俺の特性の一つには”Crawling Chaos”っつーメンドクセー特性があんだよ」

アルフレド「そいつぁ”嘘が本当になり、本当が嘘になる”んだ、つ・ま・り!」

アルフレド「『嘘が吐けない』という本当が嘘になったんだよ!」

上条「そう、なのか?いやでもお前は色々助言を――」

アルフレド「嘘を尤もらしく吐く方法は幾つもあるが、その中の一つには『真実の中へ嘘を埋め込む』ってな手段がある。情報操作の基本だぜ」

アルフレド「そいつを利用して都合の良いようー事を運ぼうとしたんだが……まぁなんだ。お前なんで夢ん中のアリサを肯定したんだよ?」

アルフレド「あそこでぶち壊してもこの世界は終わったのに、情でも湧いたかい?」

上条「あー……それな。俺もどうかと思うんだが、我ながらっつーかさ」

アルフレド「俺のプランを見破った?……そんな雰囲気じゃねぇしなぁ」

上条「プラン?」

アルフレド「いや、俺の計画じゃ『龍脈を殺す』つもりだったんだわ、これが」

上条「――――――は?」

アルフレド「んーまず龍脈って力は膨大じゃん?それを打ち消そうとしても、この星が生きてる限りは無理だってな」

アルフレド「だから俺は考えた――『だったら龍脈自身の力を利用して。自殺させてやればいい』ってな」

アルフレド「要はアレだ。体のデカい奴とケンカするんだったら、無理矢理ぶん投げちまえば、そいつが自重でダメージ受ける感じ?」

アルフレド「ゲームで言えばつえー魔法を使う敵に、魔法反射でぶっ殺そうって発想だわな」

上条「それと俺の力にどんな関係が?」

アルフレド「うん、だからさ。カミやんにアリサを否定させる、ただそれだけなんだよ」

アルフレド「冥界みてーな、龍脈の深部に近い所でそれをやらかせば、龍脈自体が死に絶えんじゃね?と」

上条「……俺にそんな大層な力は無ぇよ」

アルフレド「てかカミやんは現実世界で散々やった来たじゃねーか、その『右手』で」

上条「……?」

アルフレド「存在意義の否定、存在理由の否定。鳴護アリサが自身の意義を否定して消えたように、龍脈もまた否定すれば消えんじゃね?」

アルフレド「――ま、『右手』を媒介に自殺させようとしたんだが、大失敗だなーもー!大赤字にも程がある――つーかさつーかさ、カミやんさ」

アルフレド「なんで鳴護アリサを殺さなかったんだ?ただ否定するだけで良かったのに」

アルフレド「俺の正体を見破った――てぇ、顔じゃねぇよな」

上条「……あぁそれか。完全に騙されてたし、怪しいとは思ったけど……言い訳だしなー」

上条「騙す騙されないで言えば、俺は小学生にも騙される自信があるっ!」

鳴護「当麻君……」


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