過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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934:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 11:42:47.60 ID:Qv/go5Sp0
レッサー「いやぁ、実はですね。倉庫でもふもふから聞いてたんですけど――なーんか今、自転が停まってるっぺーんですなー、はいー」

フロリス「自転?」

ランシス「地球の回転だよね……」

フロリス「や、知ってるケド!なんで?つーかマジで?」

レッサー「や、ですから今。月は月蝕のままで固定状態ですから、地球か月の自転は停まったままなんですよ」

レッサー「そうじゃないとフツーにズレますからね、天球の位置が」

フロリス「月が固定されているだけって可能性は?」

レッサー「と、すると他の天体が干渉する可能性がありますし、10月8日の18時6分でフリーズしてると考えられる、と」

ランシス「月が固定されてるだけでも、ウィッカには大打撃……」

ベイロープ「そして星空が見えないから確認出来ないけど、最悪なのは公転周期からも外れてれば……人類どころか生命滅亡よね」

フロリス「どゆこと?」

ベイロープ「地球から太陽を無くすとどうなる?」

フロリス「……終わるよねぇ、そーしたらさ」

レッサー「えぇ、ですから『アリサさんの帰還』――要は、”元へ戻せる”可能性がある方へ賭けたんですがねぇ」

フロリス「つーことはアレか?中途半端にセレーネを倒しても、その後始末で人類滅びるって話なん?」

ベイロープ「それに今、セレーネが接続している龍脈は二つ、星辰の龍脈と大地の龍脈」

ベイロープ「これがまだ片方だけならば、断線させて存在自体を消す事が可能でしょうけどね」

レッサー「これがまだ『幻想殺し()』が手元にあれば話は違うんでしょうけど!」

ベイロープ「カッコ笑いをつけない。あれでも私達の生命線なんだから!」

レッサー「従って、現状我々が出来る事は皆無に等しく、ただただダベる事が精々なのですが――」

レッサー「向こうさんはやる気なんですよねぇ、こういう時に限って」

セレーネ『……どうして……』

セレーネ『どうして、わたしの言う事が聞けないのかしら……?』

レッサー「話が通じるとは思えませんがね、人類最後の一人として啖呵を切らせて貰いましょうか。セレーネさんとやら」

セレーネ『よい子はもう夢の中、起きているのはあなた達だけなのよ』

レッサー「夢ってのは目的であって手段とは違う。見るのは勝手ですが、それにハマって現実を忘れるようじゃまだまだ」

セレーネ『それともぼうや達は悪い子なの?かあさんとっても悲しい、悲しいわ』

レッサー「夢に生きるのもいいでしょう。否定はしませんよ。少なくともこの可能性に満ち溢れた世界では、それもまた自由の一つです――が!」

セレーネ『……そうよ、こうしたらどうかしら?みんな、仲が良いみたいだし――』

レッサー「夢なんていう下らないモノで私達の可能性を殺すな!」

セレーネ『でも少し――痛いかも知れないけれど――』

レッサー「あなたには分からないでしょう!?人類が積み上げた英知と希望を!泥と血に塗れながらも掴み取った王冠を!」

セレーネ『――許して、ね?駄目なお母さんを許して……』

レッサー「人類の歴史に楽な道など一つもありませんでしたよ!どの時代でもどの世界でも、見ている先は違えでも必死に前へ進んできたって言うのに!」

セレーネ『可愛いボウヤ達を――』

レッサー「そんな独り善がりの『幻想』は――」

レッサー・セレーネ「『――殺して――』」

セレーネ『――しまう、かあさんを許して?』

レッサー「――差し上げましょう、我が名『Arthur829(永劫の旅路の果てに再び戴冠する王)』にかけて……ッ!!!」


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