過去ログ - 提督「ただ北上とニャンニャンするだけ」【R18】
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4: ◆6/hB3OsqZI[saga sage]
2014/10/22(水) 20:27:09.27 ID:jQ6aKHH+0

「おう」

そしてもはや気にも留めず悠々と入る提督。もはや恋人か何かだ。ばれれば憲兵フルコース一直線、提督は死ぬ。
するりと体を滑り込ませ寝転がると、左手を北上の首の下に通して腕枕をし、右手で北上を抱き寄せた。パサリと北上が支えていたシーツが落ちて二人を包み込む。
人肌に温かいベッドは、北上が長い間ここに寝ていたことを表していた。
夏も終わりとはいえまだまだ暑い時期だが、それでも夜は冷えるためこの暖かさは心地よかった。
腕枕をされて抱き枕にされた北上は動じることなく受け入れ、体を密着させる。

「暑苦しい」
「別に俺はそうは思わんがな」

不満を漏らすも離れようとしない辺り本気ではないようだ。
同じ位置にある提督と北上の顔がコツンとおでこを合わせる。文字通りの目と鼻の先。お互いの息がそよ風となって拭き流れていく。

「で?、本当は何でここに?」

空気を震わせない小さな囁き声で問いかける提督。それでも静まり返った夜の部屋で、密着した2人の間ならこれくらいが丁度いい声量だ。

「別に特には、何にもないよ……」

北上も同じように小さく囁きながら返事をして、両手を提督の背に回して抱き着いた。

「それはそれでなあ……」
「特に理由が無きゃ来ちゃダメなの?」

少し寂しげに北上が問う。
提督は背を抱き寄せていた手を北上の頭にやって優しく撫でていく。しっとりとした手触りが手を滑り、指の間を流れていき、痛くない様軽くわしわしとかいてやる。
すると北上は撫でられた猫のように頬を緩ませて、雑把だが提督の手櫛に気持ちよさそうに目を細めた。

「理由がなきゃダメって事でもないんだが、寂しかったーとか、会いたかったーとか、ないの?」
「んんー……ない訳じゃあないんだけど……」
「ほうほう、是非とも聞きたいですなんん……」
「ん……」

不意に北上が顎を上げる。おでこを合わせた状態の二人は、当然のごとく唇を重ねた。
唇に当たる柔らかくしっとりとした感触と、それを通して伝わる北上の体温。突然の行為に驚くが、北上は何食わぬ風で目を閉じて唇を重ねる。
何時までもこうしていたい、そう思うほど甘美なキス。
いつの間にか提督も目を閉じ、ただ静かに北上とのキスを過ごしていた。たっぷり数分をかけてその唇を感じて、その静かなひと時は北上が自らそっと離れたことで終わりを告げる。



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