12: ◆/BueNLs5lw[saga sage]
2014/10/25(土) 08:00:51.16 ID:6p2Kzuak0
ココアとココロが所属したのは、小さなプロダクションではあった。
妹達が受かって、自分が落ちた理由を今でも考える。
凡人。
オーラがない。
努力。
幼少からの家庭環境。
教育環境。
アイドルになることは、持って生まれた性のような、それこそ運命だと思っていた。
そうなること以外、考えられない。
出来ない理由を考えるより、やれることを考えた。
自分は向いていない?
そんははずない。
これだけ願っているのに。
追いかけて、
追い続けて、
こんなに求めて、
得られないわけがない。
そうじゃないの?
絵里のロシア在住時の話を聞いたのは、いつだったか。
忘れもしない、19歳。最終選考での落選。
期待ばかりされる日々。
天才と呼ばれた少女の虚しさ。
努力することへの恐れ。
あと、一歩。
絵里は言った。
『努力も大事だった……でも、何だろう。今思うと、あの頃私に足りなかったのって、素直さとか感謝の気持ちとか……そういうものだったような気がする。何でも一人でできるって、そう思っちゃって、思い上がってた……』
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