過去ログ - 少女「君は爆弾に恋をした」
1- 20
126: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/11/21(金) 21:44:06.07 ID:uiuzbvcAO
街灯の灯りのある道を選んで、僕らは東に歩いた

神社に向かうのか、いくらか人が歩いている

いくつか交差点を横切ると、やがて目的の川岸にたどり着く

まだ少し早いようだ


少女「寒いね〜」

男「うん、寒い」


僕は彼女を抱き寄せた


少女「ふふっ、温かい」

男「ん……ちょっと明るくなってきた」

少女「うん」


彼女の白い息が見える

ゆっくりと

今年初めての太陽の輝きが射してくる


男「明けましておめでとう」

少女「明けましておめでとう!」


彼女は嬉しそうに橋を駆けて行く

元気だなあ

彼女の体温が無くなった代わりに太陽の熱が強まってくる

風が無くて良かった

歩いて彼女の後を追っていく


男「待ってよ」


僕が声をかけると、彼女はこちらに走ってきて、抱きついてきた

そのまま山を乗り越えつつある太陽を背景に

キスをした


少女「明けまして初キス」

男「なにそれ」


ちょっと笑う

またキス

そのまましばらく

……君の体温を感じて……


男「……帰ろっか」

少女「うん……」



帰るまでにこの体が溶けないといいけど


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
203Res/213.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice