13: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:39:21.20 ID:Hlak1yFAO
少女「も、もう……」
照れくさそうにつぶやいた後、彼女がこちらに向き直る
少女「ここが私の家だ」
そこは裏通りにある、小さな安アパートだった
少女「送ってくれたお礼、していいか?」
男「え、いいよべつ……」
言い終わる前に、彼女は僕の右頬にキスをしてきた
少女「ちょっとコーヒー味、あはっ」
さっき吹いた時についていたらしい、いや、そんなことどうだっていい
卒倒しそうになるのは、人生初めてだったかも知れない
なにこの妖精
なにこの天使
なにこの女神様
そして今の柔らかい感触――
少女「ま、また明日な!」
少女もまた、顔を耳まで焼けたように真っ赤にしていた
彼女は振り返ると凄まじい速さで駆けていった
僕の彼女は、何者だろうか
解らないけど、それでもいい
可愛い
可愛いよ〜
そのままふらふらとした足取りで家まで帰ったが、その後のことは覚えていない
朝、気がつくと学生服のまま右頬に触った体制で目を覚ました
彼女なんだ
こういうことが有って良いんだ……
目が覚めてもまだドキドキしていた
203Res/213.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。