44: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/26(日) 18:43:04.28 ID:nePH+j+AO
男「いやいや、上手かった」
少女「ほんとに?」
男「君の歌が下手だったのは曲を覚えてなかったからなんだよ、リズム感は抜群だもん」
少女「そ、そうか」
真っ赤だ、可愛い
僕は彼女と肩を重ねあった
……幸せだな……
男「まだ五つくらい駅があるんだよね」
少女「まだそんなに……」
少女「……爆発しちゃう」
僕もだよ
幸せだな〜
美しい山々の合間に、海が見える
季節が一巡りして夏になれば、彼女の水着も見られるのかな
俄然やる気になってきた
例え敵が世界でも、僕らの世界は守り抜く!
二人を乗せた電車は山並みを縫っていく
いよいよ目的地が近い
僕らはもう一つお菓子を開けた
少女「普通の芋チップだけど、なんだろう」
男「すごく美味しいね、ただの塩味なのに」
少女「うん」
少女「あなたといると、なんで全てが美味しくて綺麗なんだろう……」
男「……」
僕だって同じだよ
目的地に着いた
これから更に山に登るんだな、と思っていると
君は元気に走り出す
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