過去ログ - ジュリア「光について」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/10/26(日) 01:58:21.83 ID:if64kfe6o

――そう。

 声が張りつめた。
 透明な何かが部屋中にふくらんでいく。
 あたしは押さえつけられる。
 弾力があるおかげで、ぺちゃんこにつぶされることはない。

 けれど、身動きが取れない。
 透明な何かは部屋を飛び出して、どこまでもどこまでも伸びていく。

「何が気に入らなかったんだ。謝る! 謝るからさ、止まってくれよ!」

 許しを乞うても返事はない。
 家がみしみし音を立て出す。
 やめてくれやめてくれ。無駄でも叫ぶ。
 それしかできない。


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