過去ログ - 八幡「彼女の笑顔が頭から離れない」
↓ 1- 覧 板 20
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/10/27(月) 02:50:38.13 ID:zb0yCBaF0
14.
『今から落ち合えるか?どうしても伝えたいことがある。近くの公園で待ってる』
メールを送ってからもう随分経つが、未だに返信はない。無言の返事が心に刺さる。
由比ヶ浜がここにくる確証なんてどこにもなかった。
決裂しかけていることを考えれば、むしろ来ないことのほうが現実味がある。
俺はベンチに腰かけて、ただただじっと待っていた。
時々通る車の音を除けば、物音一つしなかった。
―――カサッ。
音が鳴るほうへ目を向けると、私服の由比ヶ浜が立っていた。
来てくれた。俺は立ち上がって無言で距離を詰める。
彼女の顔は浮かない。罪悪感が噴出して自分のしたことの幼稚さに辟易する。
真っ直ぐ彼女の前に立った。
無言に耐え切れなくなった由比ヶ浜が口を開く。
「あはは…ママの用事ね、結局なんでもなかった。もうちょっと遊べたね」
そう言って苦々しく笑顔を作る。
益々罪悪感が俺を苛む。
83Res/58.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。