23: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2014/10/30(木) 03:33:34.95 ID:1A2eEoY6o
俺「…………」
ディーティー「…どうしたんだい?」
俺「お前!女だったのかよ!?」
ディーティー「…君は僕を何だと思って居たんだ。よく考えてもみたまえよ…ハルと日常生活も一緒に居る僕が、男だとでも思っていたのかい?」
俺「それも…そうか。んじゃ次、ハルの事なんだが…込み入った事を聞いて良いか?」
ディーティー「内容によるね」
もはや定番と化したディーティーの相槌である。
俺「ハルってよぉ…来て無いよな?アレ。って事は…出来てんのか?それとも、まだ…なのか?」
ディーティー「………曖昧過ぎてとぼけたくなる質問だが、あえて察してあげよう。僕としても、君自身が気付かない事に苛立ちを覚えていたからね」
俺「って事はやっぱり…」
ディーティー「違うね。そもそも機能していないんだよ」
俺「………は?」
予想だにしなかったディーティーの言葉に、頭が真っ白になる。
機能していない…キノウシテイナイ…つまりはあれがアレで………妊娠その物が出来ないという事だ。
俺「それはまた…何で……」
好奇心とは恐ろしい。聞いてはならない事、聞かない方が良い事も、全ての思慮がその欲求に塗り潰されてしまう。
ディーティー「負傷したからだよ」
俺「いや、待てよ…負傷したからって…治せるんだろ?現に俺の怪我だって…」
ディーティー「技術と魔力さえ足りていればね。ただ治療は手術と同様に精密作業なんだ。その行使には膨大な魔力を使い、足りなければマトモな治療をできない」
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