24: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2014/10/30(木) 04:27:40.28 ID:1A2eEoY6o
………察してしまった。
俺「…………大掛かりな治療を行った後は、それに比例した魔力が失われ…防御にまで影響が出る……って事だよな」
ハル「気にしないで下さい。全部私が決めてやった事ですから」
俺「ハル!?起きて……」
話し声で起こしてしまったのか、会話に加わってくるハル。その表情は穏やかながらも、どこか影を持っていた…
ディーティー「すまないハル。僕の口から言うべきでは無かったかもしれないのだけど…」
ハル「ううん、良いの…私からは言い出せなかったけど、隠しておくのも辛かったから」
俺「ハル……その…」
ハル「さっきも言いましたけど、気にしないで下さい。貴方が悪いんじゃありません。これも私が決めた行動の結果ですから」
結果…ここに至るまでの何が悪かったのだろうか。俺を助けた事?俺を治療した事?そもそもディーティーの尻拭いをしている事?
ダメだ、責任転換にばかり気が向いてしまう。でもそうせずには居られない。そんな俺の心中を察したのか、ハルは後ろから俺を抱きしめ…
ハル「じゃぁ……もし貴方がその事を気にして、自分を責めてしまいそうになるなら…代わりに、その分私を愛してくれませんか?」
俺「……あぁ…勿論だ……」
ハルの言葉に、そう答えるくらいの事しか出来ない俺。そんな俺達を見るディーティーの瞳が、何故か無感情で無機質な物に見えた。
…その夜はハルを何度も何度も愛し……そして、意識を失ってからは夢を見た。
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