591: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2015/06/12(金) 05:14:13.58 ID:SXNr5Fz/o
じぜんに
ノイズが走った
カライモン「蜘蛛と遭遇したようだが、もう決着はついたのかね?」
扉を潜り、蜘蛛の居る世界に行く筈だった俺…その耳に突然飛び込むカライモンの声。
見渡した周囲には、白い線で描かれた地面以外に何も無く…地平線だけが無との境界線を作っていた。
俺「いや、まだだ。ってか、出発してから…どこからどこまでそっちで把握出来てる?」
カライモン「君が世界線に触れてから、今の今まで何も………まるで何者かに遮られたかのように情報を得られなかったよ」
やっぱりな…連絡が無かったのはそう言う訳か。
俺「蜘蛛と遭遇したって事が判ったのは?」
カライモン「簡単に言えば痕跡が残っていて、そこの差異から判断した。それ以外の詳細は判らないから説明してくれ給え」
俺「まだ断言は出来ないが、蜘蛛…ってか、多分蜘蛛が姿を変えてる奴は判った」
カライモン「それで、何か進展は?」
俺「まだ…ってーか、今正に蜘蛛の居る世界に行く所でここに迷い込んだ。そもそも何なんだ?この世界は」
カライモン「あぁ、その事なら心配には及ばない。ここは私が作った並列世界だ、すぐにでも元の座標や目的の座標に移動出来る」
俺「相変わらずのチートっぷりだな…」
カライモン「しかし、この先の世界でも先程までと同等の妨害がある可能性が高そうだね…よし、そちらの方も何とかしてみよう」
何とかしてみようと断言した以上は本当に何とかしてしまうのだろうな…
と、こうして何時までものんびりしている訳には行かなかったんだ。
俺「んじゃ、そっちの方はよろしく頼む。悪いが俺は急がなけりゃいけねぇんだ」
カライモン「そうだったね、また蜘蛛に逃げられる訳には…」
俺「いや、訳あって並列世界のハルも一緒に蜘蛛を追って一緒に移動したんだ。先に一人行かせたままだと心配だからな」
そう言って改めて扉を開く俺。
カライモン「成程…では、詳細はまた後で確認させて貰おう。モニタリング出来ない間は、くれぐれも無茶はせず退避に努め給えよ」
俺「ありがとな。それじゃ行って来る」
カライモンに一旦も別れを告げ、扉を潜る。
蜘蛛の待ち受ける世界…そこで待ち受けていたのは………
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