617: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2015/08/15(土) 05:09:49.47 ID:z+606XNAo
●ゆくさき
カライモン「まず…彼女達はこの世界の中で倒す事が好ましい」
俺「まぁ、また別の世界に逃げ込まれちまったら探し出すのも一苦労だしなぁ」
カライモン「それもあるが…別の世界で倒した場合の、この世界への影響の方が懸念されるのだよ」
俺「あぁ…そっちか。で、他には?」
カライモン「彼女達をオリジナルと同一人物として認識してはいけない。君が認識してしまったら、根幹を食らう竜の力がオリジナルにまで及んでしまう」
俺「それ、さっき省略した話だよな?」
カライモン「そうだ。今ならば時間があるから説明しておこうかというのもあるが…それ以上に」
俺「何だ?まだ何かあるのか?」
カライモン「先の会話を見ても、念を押しておかなければ彼女達をオリジナルと混同してしまいかねないと思ってね」
まぁ確かに…と言うかこの口ぶりだと………
カライモン「当然…アナザーの彼女達を助けよう等と言う考えもしてくれるなよ。それはつい先程までの彼が乗り越えたばかりの事だ」
あぁうん、案の定お見通しのようだった。
俺「まぁ………そうだよな。今更そこで俺が迷ってる訳にはいかないわなぁ」
命を賭けて俺に全てを託した、もう一人の俺…その決断に応える義務が俺にはある。
俺は胸にその熱い思いを滾らせ…
決着への一手を指しにかかる
……だが
ディーティー「上…いや、全方角から来る!」
何時の間にか、アラクの手により戦線復帰したディーティー。
その声が警笛のように周囲に響き渡り、促されるままに俺達は視線を巡らせる。
周囲に存在しているのは、蜘蛛の糸ばかり…いや、蜘蛛の糸しか存在しておらず、俺達以外の異物は全く見当たらない。
ディーティーが一体何を言っているのか判らない。俺はディーティーの言葉の意味を汲み取るべく、それを考え始めるが…
思い至るよりも先に現実の方が迫り来て、ご丁寧にもその存在をアピールしてくれた。
俺「おい………もしかしてこれって」
ディーティー「もしかしなくても、見たままだよ」
俺「この空間の蜘蛛の巣その物が…俺達に向かって、収縮して来てやがるのかよ」
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