660: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2015/11/24(火) 14:57:19.65 ID:epFG0nVHo
●かこから
根幹を食らう竜………その名の通り、集団深層意識へ直接干渉して対象の存在その物を食らう力を持った竜。
主たるその能力の他にも…位相次元間の航行や獣人由来の記憶情報保管等……幾つかの能力を持っている事が確認されている。
ただ…因果予測はスピリットの特性らしく、物のついでで得る事は叶わないらしい。
さて…力を得ると一言で言っては見たものの、それを実現するのは容易い事では無い。
幾つかの手順は省くとして……解析…予測…実験。大まかに分けてこの三つは必須となる。
…では、それらの実行に入ろう。
………まずは解析
根幹を食らう竜は、スピリット同様に物質として存在しては居ない。
我々の居る三次元に於いては、物質と同質の力場をエミュレートして存在していた…いわゆる情報存在だ。
先の戦いにおいて、物理攻撃の効果が薄く決定打となり得なかったのはこれが原因らしい。
となると…力を取り込むために必要な物は、肉体では無く力場を形成するための媒体…
精神構造…あるいはそれよりも確実性の高い物。
魔力………その結論に至る。
………次に予測
根幹を食らう竜…その存在を取り込んだ際に、私の身に起こるであろう事はある程度予測出来た。
根幹を食らう竜の力を受け入れ切れず、心身のどちらか…あるいはその双方が崩壊してしまう可能性…
力その物、あるいは意思に取り込まれて暴走してしまう可能性…
集団深層意識に干渉する際、その奔流に取り込まれてしまう可能性…
その他諸々の事態を想定した上で、次の段階に移る。
………最後に実験
先に述べた通り…根幹を食らう竜の魔力構造を私に移植する事で、実験と経過観察を開始する。
移植は難無く成功…予想されていた事態への対策も恙無く効果を表わし、出だしは快調…
だが、実験とは須くして予想外の事態が付き纏う物で……多分に漏れる事無く、今回の実験においてもそれは訪れた。
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