670: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2015/12/07(月) 22:02:49.63 ID:1GrZul23o
●しんそう
彼「んで、今日は一体どうした?」
予め召集をかけ、彼のアパートに集まった各々の面子…所狭しと並んで座る彼女達の顔を見渡して、彼がぼやくように呟く。
私「本日…皆に集まって貰ったのは他でも無い。近日中に訪れるであろう、災厄の日に関する説明と対策を行うためだ」
彼「マジか!何か判ったのか!?」
私「あぁ…一から十までとは行かないが、昨日スピリットとして復帰した神風君の協力で、一から三くらいまでの概要を把握出来た」
彼「四から十までは不明のままか…」
私「キミの中の光と闇の核がもう少し協力的ならば、大幅な進展を見込めるのだろうが…」
彼「そっちの方は相変わらずだんまりだ。災厄の日の事は全く口を割ろうとしねぇ」
私「…だろうね」
彼「どうせまた、主観がどうだの可能性が確定して居ないだのって理由なんだろうが―――」
私「いや…今回に関しては一概にそうとも言い切れない」
彼「…………どー言う事だ?」
私「これは根拠の無い憶測でしか無いのだが…」
彼「お前にしては珍しいな」
私「茶々を入れないでくれ給え。ともかく…私はどうもその辺りが腑に落ちないのだよ」
レミ「何で腑に落ちないの?」
私「光と闇の核は、彼と同化する際に彼に主観を…言わば、決定権を託した。だが考えてもみてくれ給え」
ハル「決定権を託した…その託したと言う行為その物が、光と闇の核の意思では無いか…そう言いたいんですか?」
私「その通りだ。そして…知っての通り、光と闇の核にも人格に相当する物が存在している。故に…」
彼「おいおい……まさかこいつらが災厄の日の事をわざと隠してる、とか言い出すんじゃ無いだろうな?」
私「欺こうとしているとまでは言わないが…言わない、あるいは言えない理由があるのでは無いかと…私は考えている」
彼「神風…その辺りの事、お前のスピリットの力で何とか判らねぇか?」
神風「該当する箇所の記録が抹消されているため、読み取る事ができません」
彼「…は?」
私「大方、神風君がスピリットの力を失っている間にでも消去したのだろう」
ユズ「え?大事な事なんッスよね?消しちゃって大丈夫なんッスか!?」
私「スピリットに感知される事の無い世界…Ifの並列世界にでも退避させたのでは無いかね?多分、必要になった時には帰還するような仕掛けも込みで…」
ハル「そこまでして隠し通したい内容…それが災厄の日の真実と言う事ですか」
光と闇の核に対しての不信と疑惑…この場に居る皆の中でそれらが深まって行くのが判る。
だが……
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